インプラントは、あごの骨に埋め込む人工の歯根(歯の根)です。現在、世界中のメーカーがこのインプラント本体の製造・販売を行っています。その影響もあり、インプラントの形や太さ・材質などはメーカーや製品によってまちまちなのが現状です。
インプラントは患者さまのお体に埋め込む器具ですから、品質にこだわるべきであると私たちは考えています。
当院がインプラントの世界販売本数第1位(※)である「オステムインプラント社」を採用しているのもそのためです。実績・品質ともに信頼できるものを選択しています。
※2024年現在
オステムインプラントは、5年連続でインプラント体の世界販売本数第1位(※1)を誇る会社です。
同社のインプラントは80か国以上の国と地域で使用されており、インプラントの世界シェア第4位にランクイン。アジア・太平洋部門ではシェア率第1位(※2)を取得するなど、世界中の歯科医師にその高い品質と安全性が認められています。
オステムインプラントのインプラントシステムの特徴の一つに、アジア人の骨格に適していることが挙げられます。アジア人は欧米人と比べてあごの骨が小さく、歯ぐきの厚さも薄いのが特徴です。そのため「欧米製のインプラントシステムが合わない」といったケースがよく見られます。
その点オステムインプラントは、欧米人とは異なるアジア人の骨格に合わせて開発されています。さらに、「初期固定に優れた形状である」「あごの骨と結合しやすい表面加工が施されている」などの特徴を持ち、骨との結合も良い優秀なインプラントです。
オステムインプラントのインプラントシステムには、「TS」と「ET」の2種類があります。TSは韓国釜山工場のOSSTEM, Inc.(韓国製)、ETが米国ペンシルベニア州工場の HIOSSEN, Inc.(米国製)です。これらには形態の差異はあっても、品質や安全性に大きな違いはありません。ただし価格が異なりますので、当院では患者さまにお好きなほうを選んでいただきます。
※1 Dental Implants Market Analysis & Segment Forecast, 2020-2030および2021 インプラントマーケット動向/販売本数分析レポートより
※2 South Korea Dental Implants Market Analysis 2021-2027およびDental Implant & Final Abutment Market Growth, China, 2017-2027より
インプラントにおける上部構造とは「被せ物」のことであり、いわゆる「歯」に相当するパーツです。
骨の中に埋め込むフィクスチャー(歯を失った部分に打ち込むネジのような器具)とは異なり、歯ぐきの上にあって目に見える部分です。
当院では機能性・審美性をふまえ、この上部構造にジルコニアを用いています。
ジルコニア(正式名:二酸化ジルコニウム)は、軽い上に透明度が高い、とても丈夫なセラミックです。数あるセラミック素材の中でも、「人工ダイヤモンド」と呼ばれるほどの強度・耐久性を持っています。
実際に、包丁やゴルフクラブ、さらにNASAのスペースシャトルにも使われている素材です。加えて生体親和性が高く、人工関節として用いられるなど、人間の体に優しい材料でもあります。
日本では2005年に厚生労働省の認可を受けた比較的新しい歯科治療用の素材ですが、歯の詰め物や被せ物に留まらず、インプラントなど幅広い治療に使われるようになりました。
ジルコニアの特徴としてまず挙げられるのは、非常に高い強度を持ち、破損しにくく長持ちしやすい点です。
また天然の歯に近い白さと透明感があり、ほかの素材に比べて自然な見た目を再現できます。その審美性の高さから、インプラント治療以外の歯科治療においても多くの方に選ばれている素材です。
こうした多くのメリットを持つジルコニアを用いて、患者さまのお口の中にぴったりと合う精密な上部構造をお作りしています。
より正確さと安全性を確保するため、インプラント治療を受ける際に必要な診査・診断を行います。
レントゲン撮影、CT撮影、シミュレーションを実施します。
診査診断料 | 無料 |
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治療の期間・回数:1回
基本的なインプラントの手術は1回または2回にわたって行われます。一次手術はあごの骨にインプラントを埋め込むための手術で、歯ぐきを縫い合わせて傷口をふさぎます。傷口が回復するまでの期間、定期的に消毒・経過観察します。
サージカルガイドの作製 | 38,000円 |
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一次手術 (インプラント埋入手術) | 200,000~230,000円 |
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治療の期間・回数:2〜6か月、1〜2回
リスクや副作用:手術後に、痛みや腫れ、出血、合併症などを引き起こす可能性があります。噛む感覚がご自身の歯と異なる場合があります。見た目がご自身の歯と異なる場合があります。手術後にメインテナンスを継続しないと、インプラントが抜け落ちる可能性があります。
二次手術は、アバットメントと呼ばれる連結部品を装着する手術で、インプラント体とあごの骨が定着する約2~6か月後に行います。
※費用は一次手術に含まれています。
上部構造とは、ジルコニアで製作した被せ物です。ジルコニアは「人工ダイヤモンド」と呼ばれるほど非常に丈夫で、軽く、透明度が高い素材です。また人工関節にも使用されるなど、身体に優しい特性を持ちます。
当院では自然で透明感がある美しい仕上がりにするため、歯科技工士がジルコニアで作製した被せ物の表面にセラミックを焼き付けています。
上部構造の作製・装着 | 150,000~180,000円 |
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治療の期間・回数:2〜4週間、2〜3回
リスクや副作用:強い力をかけると割れる(欠ける)可能性があります。土台となるご自身の歯を削る必要があります(削る量は材質や個人差によります)。歯の状態によっては神経の治療が必要になる場合があります。治療時に出血を伴う可能性があります。
あごの骨が足りない場合に行います。インプラントを埋め込む部分の歯ぐきを切り開き、その中に人工の骨を入れるか、自分の骨を移植して骨の量を増やす治療法です。手術時間・治療期間の短縮が望め、術後の痛みや腫れが軽くなる傾向があります。
ソケットリフト | 55,000円 |
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治療の期間・回数:3~6か月、1回
リスクや副作用:手術後に、痛みや腫れ、出血、合併症などを引き起こす可能性があります。個人差により、予定量の再生ができない場合は再手術が必要になる場合があります。組織が再生するまで数か月の期間がかかります。
※金額は税込み表記です。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
午後 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | × |
午前:9:00~12:00
午後:14:00~18:00
△:14:00~16:30
休診日:日曜日・祝日